- (1)講座1(物理化学分野)物理講義室
名古屋大学エコトピア科学研究所 グリーンコンバージョン部門
教授 八木 伸也 先生
「ナノ粒子が拓くグリーン社会:水素吸蔵材料を例にして」
概要:水素は化石燃料と違い燃焼しても水しか生成しません。しかし、非常に激しく燃焼(爆発)し危険です。水素ガスを安全に保持し運搬する手法として”水素吸蔵材料”が提案されています。本講義では、その水素吸蔵材料をナノ粒子で作製しこれまでにない吸蔵反応の向上を目指す最先端の研究を紹介したいと考えています。
- (2)講座2(物理分野) 物理実験室
名古屋大学大学院理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻
准教授 鈴木 建 先生
「ダイエットする太陽??? -天体屋のどん底の楽しい日々-」
- (3) 講座3(物理化学分野)化学実験室
(株)豊田中央研究所 環境・エネルギー1部 エネルギー変換材料研究室
主任研究員 鈴木 登美子 先生
「光触媒による人工光合成:二酸化炭素,水と太陽光から植物のように有機物を作り出す」
概要:当研究所は,オリジナルな光触媒を用いることにより,二酸化炭素,水と太陽光エネルギーのみで有機物を合成する人工光合成の実証に世界で初めて成功しました.本講演では,人工光合成の原理,最新の研究内容の他,研究にまつわるエピソードも紹介いたします.
- (4) 講座4(化学分野) 化学講義室
名古屋大学 物質科学国際研究センター
准教授 山田 泰之 先生
「ものづくりの魅力~「やわらかい分子集合体の化学」の視点から~」
概要:化学という学問の大きな魅力の一つに、「原子や分子を自在に組み上げて、望みの分子や分子集合 体 をつくりあげることができる」点が挙げられる。本講演では、講演者が実際に従事している「やわらかい分子集合体をデザインどおりにつくる化学」の魅力について解説するとともに、講演者のような化学者が日々の研究で何を考え、どのように研究生活を過ごしているかについて説明する。本講演には、講演室でできる簡単な実験を挟む予定である。また、講演者が所属する「名古屋大学理学部化学科」の魅力についても併せてお話ししたい。
- (5) 講座5(生物分野) 生物実験室
名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所
特任講師 植田 美那子 先生
概要:生きものとは複雑なしくみで動く構造体ですが、そのしくみは従来の生物学だけでは解明できません。そこで近年、異分野の最先端科学を駆使して生物の基本原理を解明しよう、という気運が高まってきました。本講義では、一昨年に創設されたトランスフォーマティブ生命分子研究所で行われている植物科学を例にとり、その融合研究についてご紹介します。