2025年7月30日・31日に、1・2年生の24名の生徒が、名古屋大学へ出向き、大学院理学研究科 教授 多田安臣先生、講師 野元美佳先生の4名のご指導のもと、植物の免疫応答に関するホルモンと遺伝子のはたらきについて学びました。
多田先生からは、植物ホルモンの種類と各ライフサイクルにおけるはたらきや構造、植物ホルモンがどのように遺伝子発現に関わるのかなどの基本的な知識と、植物が病気に感染した際や、昆虫の食害を受けた際に働く植物ホルモンや物質、遺伝子についてご講義いただきました。


植物が病害や食害を受けた際に起こる現象について実験・観察を行うために、1日目は実際のモデル植物(シロイヌナズナ)からRNAの抽出を行いました。




2日目は、前日に抽出したRNAからcDNAに逆転写し、それをPCR法によって増幅したものを用いて遺伝子の発現量を観察しました。その結果から、植物ホルモン応答について考察をし、各班、発表を行いました。




〈生徒の感想〉
・一度の実験結果を鵜呑みにするのではなく、何度も同じ実験を繰り返し、同じ結果が得られることで初めて信頼できると学んだ。また、結果から意味を見出す必要性を感じた。
・これから、何気ない物事でも、別の視点から見つめるようにしたい。なぜなら、今回の実験で、身近にあるものの中にも未知の世界が広がっているかもしれないと気付いたからだ。
普段、高校では使用できない機材や実験器具、薬品を使用させていただき、探究の一連の流れを経験したことで、生徒にとって学び多い2日間となりました。