名大MIRAI GSCに参加して

令和6年度に名大MIRAI GSCで最終ステージに進み、令和7年3月、アメリカ ノースカロライナ州で行われた研修に参加した生徒の報告です。

理数教育プログラムである名大MIRAI GSCの受講生としてノースカロライナ研修に参加しました。 

研修の主な目的は二つあります。 

一つ目は、名古屋大学大学院で取り組んだ研究発表を行うこと。 

二つ目は、現地の大学でアントレプレナーシップ研修に参加すること。 

アントレプレナーシップ研修とは、起業するために必要な考え方や発想に関する講義を受けて、考えを出し合い集約し、消費者向けのプレゼンをする一連の活動です。 

私は海外研修に参加して、身をもって世界という広がりがあることを実感しました。失敗を恐れることなく自分の考えを言葉にし、相手に伝えることの大切さを学びました。また、相手の意見に耳を傾けて互いの考えを共有することで、理解をより深めることができると分かりました。活発な議論を通して、積極的な姿勢が身につきました。 

アメリカで最先端の研究に触れ、GSCでかけがえのない仲間と出会い多くのことを学び合い、視野が広がりました。初めて海外へ行き、視点を外に移し、多様な価値観や選択肢があることを学んだことは貴重な経験となりました。研修を通して得た学びをこれからの人生に生かしていきたいです。 

海外研修まで支えてくださった名大MIRAI GSCに携わる皆様、明和高等学校の先生方に、厚く御礼申し上げます。 

英国研修報告

3月8日(土)~16日(日)に、英国にて海外研修を実施しました。参加生徒たちによる日々の感想・報告です。

3月8日(土)

いよいよ、出発の時。出発前、荷物の最終確認を行っていました。初めて外国に行く私は、楽しみという感情と空港での検査などに対する不安という感情が入り混ざっていました。しかし、飛行機で初めて機内食を見たり、香港空港で初めてVISAカードを使って買い物ができたりした時はとても嬉しかったです。香港空港のトイレの手洗い場の仕組みにも感動しました。(笑)初日の今日一日だけでもたくさんの経験ができました。

香港の空港で買ったエッグタルト

3月9日(日) 

今日はロンドンに到着、自然史博物館と大英博物館を訪れた。自然史博物館では研究室や保管庫の見学をした。個人的にはダイオウイカの標本よりもコモドオオトカゲの標本のほうが魅力的だった。次に訪れた大英博物館では人よりも大きな彫刻物がたくさんありエジプト文明の技術力の高さを感じた。またCourt café で一休みしたことも良い思い出になった。 

コモドオオトカゲの標本(ロンドン自然史博物館)
シロナガスクジラの骨格(ロンドン自然史博物館)

3月10日 (月)

今日は初めてWestminster校の授業に参加した。Big BenやWestminster寺院に圧倒されながら登校すると、Buddyたちがあたたかく迎えてくれた。授業は少人数制で、教科が変わるたびに棟を移動する。日本の授業に比べ、生徒が発言や質問を自由にしやすい環境であった。今日一日を通して、日本の学校との違いに驚いたりわくわくしたりしたのと同時に、緊張して積極的に話せなかったのが悔やまれた。明日からは考えを言葉で伝えられるよう努めたい。

3月11日(火) 

今日はBuddyがお休みだったのですがほかのWestminster生もみんな優しくて前日とは違う授業、違うクラスメイトだったけれど楽しかったです。午後からはUCL(ロンドン大学)で具体的な留学の話やUCLの強みを教えていただいたことで私も留学して海外大学で勉強したいと強く思うようになりました。自分の学びたいことを高いレベルで、様々な国籍の人と勉強できることに魅力を感じました。帰りには二階建てバスに乗ったりビッグベンを見たりイギリスを満喫しました。

テムズ川から眺めたビックベン(UCLからの帰り道に撮影)

3月12日(水)

Westminster校3日目の朝、Schoolと呼ばれる礼拝堂のような場所で集会があり、ラテン語で賛美歌を斉唱したり、先生のお話を聞いたりしました。集会はとても厳かな雰囲気で、私も緊張感を持って参加しました。放課後は、Westminster生にショッピング街に連れて行ってもらい、お土産を購入しました。

Buddyに連れて行ってもらったVictoria駅近くのショッピングモール

3月13日(木)

ロンドンを出て、オックスフォードシャー州にあるHarwell Campusを訪問しました。ここは、宇宙、クリーンエネルギー、量子コンピューティング、ライフサイエンスなど分野で最先端の研究を行っている、英国の産学官連携研究開発の拠点です。Diamond Light Source(放射光研究施設)にて、研究員の井上さんより施設内ツアーをしていただきました。現地に赴かないと生じることのない疑問に真摯に向き合って下さり、とても楽しいツアーでした。BIOSPIRE UK Limited CEOの松永さんからはビジネス・研究のそれぞれの視点での発表方法について詳しく教えていただきました。Oxford Space Systemsに勤める筒井さんからは宇宙で用いるアンテナについて講義をしていただきました。そのあとの質問時間では、私たちの質問についてたくさん答えてくださり、宇宙開発にとても興味がわきました。

Diamond Light Sourceでの記念撮影(後ろに見えるのが研究施設)

3月14日(金)

Westminster校での最終日。この研修に参加することが決まってから数か月をかけて準備してきた英語での研究発表を行った。ポスター発表では観衆の獲得に苦戦した。良いポスターは立ち止まってもらえる、自ら読んでもらえる、対話に発展する質問が出る、ものだと思った。口頭発表では観衆の反応が存外良くなく焦ったが、バディー達が頷いて聞いてくれているのを見て自分のペースを取り戻せた。明和高校の先生、豊田工業大学の神谷教授、昨日訪問したHarwell Campasで私たちの研究発表を聞いてくださった井上さん、松永さん、筒井さんのアドバイスや添削のおかげで素晴らしい研究発表にできたと思う。

3月15、16日(土、日)

英国研修最終日の今日、私は、過去に校長先生がおっしゃっていた日本の外に出ることの重要性に気付けたように思う。実際に現地の高校生と授業を受け、UCLやダイヤモンドライトソースでは海外で活躍する日本の方に出会い、現地でしか得られない空気感も知ることができた。このような素晴らしい経験をさせて下さった家族や先生方に感謝の意を示すと共に、この経験を活かして、将来的には世界で活躍できる人材となりたい。 

空港で家族の出迎えを受け、様々な思いを胸に家路へ

ネイチャー甲子園 「植物の部」で第3位になりました!

1年生のSSH生物αにおける夏季休業中の取組みで,身の回りの生物について仮説を立て観察し,それをレポートにしました。その際にスマホアプリ「Biome(バイオーム)」を使用し,第2回全国高校生「地域の自然」甲子園(ネイチャー甲子園)の生き物調査部門に応募しました。

生徒みんなが頑張って多くの生物種を発見・投稿した結果,見事「植物の部」で第3位を獲得することができました!

SSH生物α 特別講義「水の循環と利用」・実験講座「水を科学する」

2月20日(木)・21日(金)に,名古屋市環境科学調査センター・環境科学室の森 健次 研究員にお越しいただき,「水の循環と利用」についてご講義いただきました。最初に水の三態について中学校で習った知識の確認を行い,その後,環境の中での水の循環や移動について学びました。また,地球上に存在する水の量について計算を行ったり,水の需要や水をめぐる問題など,環境における水の重要性について理解を深めました。

また、3月10日(月)・14日(金)には「水を科学する」と題した実験を実施していただきました。飲み水として販売されている4種類の水と水道水の計5種類について,全硬度や遊離残留塩素,pHなどを測定し,その違いから測定した水の種類を考察しました。水測定の技能を身に付けるとともに,飲み水についての知見を得ることができました。

[生徒の感想]
・今回の講演で水の使われ方や使うために必要なエネルギーが意外と大きいこと,我々の生活の中で循環してる水の量は想像よりもはるかに大きいということなどを改めて実感することができました。また,水の惑星と言われる地球が意外とそうでもなかったり,講演中の計算などでの指数計算の方法など,新しいことも学ぶことができ,とても興味深く面白い講演でとてもためになりました。
・硬度やph,残留物などの実験をするだけで5種類の水を区別できることに面白さを感じました。中学校ではphを調べる時にph試験紙しか使ったことがなかったのですが,測定器の使い方も学ぶことができて良かったです。
・とても興味深い講演でした。水についていままでよりもより深い理解ができてよかったです。いくつかの実験結果から複数ある試料を特定するような問題は,これまで入試問題などで多く解いてきましたが,実際に実験として同じようなことを行うのはあまりないことで新鮮に感じました。また,複数の実験から水を特定する手順を通して,それぞれの水の特徴を知ることができました。

2年生が熱い探究の成果を発表!学年発表会を開催

令和7年3月7日(金)午後、2年生による学年発表会を開催! 1年間にわたり授業で取り組んできた探究活動の集大成として、ポスター発表を実施しました。各班がそれぞれのテーマを深く掘り下げ、高校生ならではの鋭い視点と、明和生らしいチャレンジ精神あふれる多彩な発表を行いました。

どの発表も興味を引くものばかりで、「新しい発見があった」「考えさせられる内容だった」との声が多数寄せられました。

次年度5月のMCデー(SSH研究成果発表会)では、さらに多くの方にご覧いただける場を設ける予定です。詳しい日程は本校Webにてお知らせしますので、生徒たちの熱い探究の成果を、ぜひ直接ご覧ください!