音楽科 第73回定期演奏会のお知らせ

明和高校音楽科 第73回定期演奏会を以下の通り開催いたします!

令和6年11月14日(木)16:15開場 17:00開演

愛知県芸術劇場コンサートホール

演奏会の詳細は以下のページよりご覧ください。

コンサート・公開試験 – 明和高等学校 (aichi-c.ed.jp)

入場無料 全席自由・要申込 入場券は以下URLよりお申込みください。

https://teket.jp/6619/37207

北海道研修1日目

私たちは8月24日から26日にかけて北海道研修を行いました。今日は、3日間の行程とその詳細についてご紹介します。

旭山動物園

北海道に到着した後最初に旭山動物園を訪れました。ここでは最初に旭山動物園の講師の先生に講演をしていただきました。この講演では、動物園の役割がただ楽しむだけではなく、自然保護や調査・研究、教育など多岐にわたっていることや、旭山動物園の特徴である行動展示や手書き看板などについて解説していただきました。特に印象に残っているのは、動物園は博物館であり、命を展示している場所だとおっしゃっていたことです。動物の命に感動してもらい、動物に興味を持ってもらいたいという思いを強く感じました。

講演の後は各自で設定したテーマごとに観察を行いました。北海道に生息する動物を数多く観察することができ、とても有意義な時間でした。

星空観察

1日目の夜は星空観察を行いました。士別博物館の学芸員の方に星座早見の使い方などを教えていただき、実際の夜空と照らし合わせながら観察しました。比較的雲が多く、一時は観察しづらい時もありましたが、それでも都会では眺めることができない満天の星空を見ることができました。

 

北海道研修2日目

北海道研修2日目は、士別市立博物館の本部先生のご指導の下、北海道の河川における外来種の調査を行いました。

天塩川と剣淵川の実態 フィールドワークでは、あらかじめ仕掛けた罠に大量のウチダザリガニが入っているだけでなく、網で探してもかなり捕まえられました。在来種のニホンザリガニがほとんど見られなかったことから、外来種が在来種の生息地を奪っているということを実感しました。

その後、四つの班に分かれて、獲ったウチダザリガニの全長と頭胸甲長、重量を測り、抱卵の有無と雌雄、鉗脚の欠損を確認しました。測っている最中もザリガニは動き回っていて、計量は苦戦しました。

二日目の研修を通じて、自然に直に触れることに楽しさを見出したり、特定外来生物の対策に何ができるのか考えたり、信号が少なくて感動するなど、みんなにとって大切なことから素朴なことまで気付かされた1日でした。自然を身近に感じられる貴重な時間でした

※本調査は士別市立博物館の調査活動の一環であり、特定外来生物ウチダザリガニの捕獲や取扱については、関係各所の許可を得て実施しています。

北海道研修3日目

酪農学園大学

 酪農学園大学では附属動物医療センターを訪れ、実際の動物医療を目の前で見学しました。MRIやレントゲンなどは人間と同じものを使用していることや、麻酔科や外科、内科などそれぞれの仕事をすべて分担していることに驚きました。また、動物の医療は人間の医療と同じように日々進歩しており、最新の情報を得るためには英語の論文や医学書を読まなければならないため、ただ動物の病気について知っているだけでなく、英語もできなければならないということが分かりました。

北海道大学

北海道大学では構内を散策したり、様々な学部や施設を見学したりしました。構内では多様な昆虫類を観察したり、クラーク博士の歴史について学んだりできて、北海道の自然の豊かさと歴史との深い関わりを実感しました。

まとめ

 3日目の研修では、これからの進路の一つである大学について深く学ぶことができました。特に酪農学園学では、動物病院に入って目の前で見て、触れるという、自分の世界を広げる貴重な経験ができました。

明和祭における外来者の熱中症対策について

・体育館内は熱がこもりやすく、熱中症の危険があります。十分な対策をとった上で鑑賞をお願いします。特に劇の鑑賞については、うちわ、アイスタオル、凍らせたペットボトルなどを用意すると効果的です。

・積極的に水分の補給をお願いします。ただし、フロアに水滴が落ちないようタオル等で包むなどご配慮ください。

・劇については北館1階多目的室(冷房完備)にてライブ配信を行いますのでご利用ください。

【再掲】文化祭一般公開のお知らせ

9/14(土)11:00~16:00
9/15(日) 9:00~16:00
事前申し込み不要です。
なお、明和高校では学校見学会は行っておりません。その代わり、文化祭にて生徒会による学校紹介のブースを設けております。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
※附属中学校に関する情報の公開、説明会はありません。高校生の文化祭をお楽しみください。

夏のテクノロジーフェスティバル・科学の夕べ・高校生と天野先生の座談会

令和6年8月28日(水)名古屋大学の豊田講堂で開催された「夏のテクノロジーフェスティバル・科学の夕べ・高校生と天野先生の座談会」にて、SSH部が大ホールで口頭発表を行いました。

青色LEDの発明で2014年ノーベル物理学賞を受賞した天野教授から直接のご指導を賜り、新たな探究の方向性を見出すことができました。その後の座談会にて、親しくお話を伺いました。「明和高校 SSH部の皆さんへ」と直筆サインまで頂戴し、素晴らしい時間となりました。 

女子硬式テニス部 令和6年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場しました

令和6年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ「北部九州総体2024」)に、女子硬式テニス部の名倉万稀さん(2年)が出場しました。

去る8月6日(火)、大分県大分市のレゾナックテニスコートで開催されたテニス競技女子シングルス1回戦で、名倉さんは接戦を逆転で制し、6-4で初戦を見事に突破しました。2回戦では敗れてしまいましたが、念願のインターハイでの勝利を手にして充実した大会となりました。応援ありがとうございました。

MCスプラウト J-TEC会社見学会

8月23日(金)、1年生の生徒8名が株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)へ会社見学に行きました。

はじめに代表取締役社長の畠様から「再生医療のお話」と題した講義をしていただきました。
講義では、幹細胞は自己複製能力や多分化能があることなど、生物学に関わる内容や、皮膚や膝の軟骨をどのように培養し、どのような患者に役立てているのかという社会実装に関するお話しなどを聞きました。

その後、皮膚や軟骨、核膜などの再生医療に関わる製品の紹介や移植の手技の体験などを行いました。

最後に、社員の方々と座談会を行い、出身学部や、就職先にJ-TECを選択した理由、製品に関することなどの疑問や質問にお答えいただきました。
生徒にとって、学びの多い1日となりました。

【生徒の感想】
・再生医療の研究について触れたのは今回が初めてであり、細胞の培養という私たちが将来恩恵を受ける可能性が高い技術を知り体験できたのは良い経験となった。研究には、最先端の技術を進めていくものと、それを実用化させるものがあり、前者だけが研究ではないということを教わり、今まで曖昧だった「研究」というものへの認識が少し明瞭になった。

・今回の講座は再生医療についてとても興味があったので応募しました。私は将来の夢がとても漠然としていて、人を助けられる人になりたいと思いながらも、行きたい大学や学部、進路が全く決まりませんでした。特に医学部は血が苦手なので、無理だなと思っていたので、人を助けるということが難しいかなと思っていたのですが、今回の講座を聞いて医者でなくても人を助かる方法があるのだと気づきました。いろいろな道を探すことで、自分が納得できる進路を見つけたいと思います。

・講座では再生医療についてどのように製品を作ったり、どのように社会に貢献しているか、様々な説明や体験を受けて学んだ。再生医療の研究はまだ新しい方で発展途中であることも学んだ。再生医療については今までよく知らなかったが、再生医療は患者の健康な細胞を培養して患者に移植するが、培養に時間がかかったり保存期間が短く、温度管理も難しいなど課題も多くあると思った。この課題について細胞分裂・分化やiPS細胞に何か栄養素を加えたりすることで働きを活発にして培養期間を短縮したり、多くの医療機関で培養できる環境を整えて各医療機関に届ける手間をなくしたりできるようになれば再生医療がより普及すると思った。

MCスプラウト サイエンスツアー「関東研修」

7月30日(火)から8月1日(木)の日程で、2泊3日の関東研修を実施し、1・2年生合計30名の生徒が参加しました。
1日目の午前は東京大学大学院理学研究科の塩見美喜子先生の研究室を訪問しました。塩見先生からは「小さなRNAによる生体の仕組みの制御」と題して、ご講義いただきました。タンパク質合成に関わらない『非コードRNA』がタンパク質合成を制御したり、高等な生物ほど非コードRNAを産生しているなど、普段のSSH生物αの授業に関連した高度な研究について学ぶことができました。
その後、塩見先生の研究室に所属している学生の方々から受験や大学生活についてお話しいただき、さらに研究室を案内していただきました。

午後は東京大学大学院工学系研究科の藤井秀樹先生を訪問しました。藤井先生は社会シミュレーションなどを研究しており、開発した交通流シミュレーターを用いた研究では、交通量や信号のタイミングなどを設定し自動車の流れを検証することで渋滞緩和などの問題に関する解決策を見出して、実際に自治体に提案するなど、社会と工学の関りについてご講義いただきました。

その後、明和高校の卒業生で、現役東大生との座談会を行いました。高校の先輩という身近な存在であるおかげで、受験のことや理系・文系の選択や学部の選択について、ざっくばらんにお話を聞くことができました。

関東研修2日目はつくばへ移動し、午前中は高エネルギー加速器研究機構【KEK】の見学を行いました。最初に常設展示ホール「KEKコミュニケーションプラザ」にて加速器が動く仕組みや素粒子について学んだり、霧箱等の展示物を見たり触れたりしました。さらに、小林・益川理論の実証に貢献した衝突型加速器KEKBをアップグレードしたSuperKEKBの見学をし、その規模の大きさや構造の複雑さに驚嘆しました。
その後、『小林・益川理論』で2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠先生(明和高校の卒業生)から、物理研究の歩みや素粒子についてご講義いただきました。生徒はこれまでの授業で、陽子や中性子、電子については学んだことがありましたが、今回クォークという素粒子を知るとともに、『PC相称性の破れ』の証明にはクォークが6種類ある必要があるという理論について学ぶことができました。

午後は筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構【ⅢS】(International Institute for Integrative Sleep Medicine)を訪問しました。ここでは睡眠研究の世界的権威である柳沢正史先生から「睡眠の謎に挑む~原理の追求から社会実装まで~」と題してご講義いただきました。日本人の睡眠時間は世界で一番短いというお話しとともに、睡眠により記憶が整理されたり洞察力が向上したりすることや、睡眠不足は脳のパフォーマンスが下がるということ、睡眠と体内時計に関わる物質などについて学ぶことができました。また、睡眠の質を上げる寝室の環境として、夜は暗く、朝は光が入るようにすることや、音は静かに、特に人の声には覚醒の効果があるので注意が必要であるなど、すぐに実践できる方法を教えていただきました。
その後、柳沢先生がデザインに関わったというモダンで最新の建物や研究室を見学しました。

夜は夕食の会場で、明和高校の卒業生で現役筑波大学生徒の座談会を行いました。各テーブル1~2名の先輩についてもらい、高校時代の部活と勉強の両立についてや、当時の明和高校の先生の話、大学の下宿や寮の話など、身近な話題で盛り上がることができました。

関東研修3日目は、気象庁地磁気観測所へ行きました。初めに地磁気観測歴17年というベテランの長町信吾氏から地磁気の諸要素や地磁気観測の方法とそこから分かることなどについてご講義いただきました。その後、実際に地磁気観測を体験させてもらい、その結果から芝生の中に埋められた強力磁石の場所を探るという実習を行いました。そして生徒たちは見事に磁石の場所を探し当てることができ、長町氏からお褒めの言葉をいただきました。
午後は地磁気観測所の各施設を見学させていただきました。昔ながらの観測器や、古くても現役で働いている観測器などを見せていただきました。

今回の関東研修で、生徒たちは多くのことを学び、充実した3日間となりました。そして高校卒業後の進路や研究したい道、将来の職業について考える良い機会となりました。