文化祭に関するお知らせ

文化祭一般公開 

  9月12日(土)11:00~16:00
  9月13日(日) 9:00~16:00
  ※来校される際、上履きおよび下足を入れる袋をご持参ください。 

熱中症対策について

  • 体育館内は熱がこもりやすく、熱中症の危険があります。特に劇については十分な対策をとった上で鑑賞をお願いします。団扇、アイスタオル、凍らせたペットボトルなどを用意すると効果的です。 
  • 積極的に水分の補給をお願いします。ただし、フロアに水滴が落ちないようタオル等で包むなどご配慮ください。なお、体育館内に持ちこめる飲み物は、水またはお茶(糖分が入っていないもの)としておりますので、ご協力をお願いします。 
  • 劇については、本館2階東側の被服室(冷房完備)でライブ配信を行いますのでご利用ください。 

MCスプラウト「コンピューターで化学反応の謎を解いてみよう」

7月30日(木)に、1年生15名が、名古屋大学理学部化学科の量子研究室を訪問し、量子化学計算の実習に臨みました。

実習に先立って、物質と電子の関係について学び、原子同士がくっついて化学結合をつくるときに電子が「共有されたり」「奪われたり」すること、モノが発光したり半導体になったり磁石になったりするときには電子が関係していることを知りました。

量子の物理方程式に基づいて計算することで、目に見えない分子中の電子が、「どこにいるか」「どのようなエネルギーか」「どの光を吸収するか」ということを調べることができます。

今回の実習では、まず、エタン・エチレン・アセチレンそれぞれの炭素ー炭素結合の長さ・振動数・電子の分布を計算し、PCの画面上で3Dモデルを作成し、3つの分子における炭素―炭素結合の違いを目で確認しました。次に、酢酸メチルの塩基性条件での加水分解の反応機構を計算しました。量子化学計算をすると、化学反応の過程で原子がどのような動きをするのかを捉えられることがわかりました。

実習を通して、目に見えない分子のふるまいが物理と数学で説明できるということを学び、とても有意義な経験となりました。

MCスプラウト J-TEC会社見学

8月21日(金)、1年生の生徒6名、2年生と1名が株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)へ会社見学に行きました。

はじめに、再生医療に関する講義をしていただきました。
J-TECは日本で初めて再生医療のための製品をつくった会社であることや、再生医療と遺伝子治療の違い、品質と安全性・有効性の担保などの社会実装に関するお話しを伺いました。

その後、皮膚移植や膝軟骨移植、角膜移植などの再生医療に関わる製品の紹介や移植の手技の体験などを行いました。

最後に、社員の方々と座談会を行いました。出身学部や、就職先にJ-TECを選択した理由、製品に関することなどの疑問にお答えいただきました。
生徒はこれまで知らなかった分野に触れ、自身の進路について考える契機となりました。

MCスプラウト「名古屋大学特別研究」

2026年8月18日・19日、1・2年生の23名の生徒が、名古屋大学へ出向き、大学院理学研究科 教授 多田安臣先生、講師 野元美佳先生、ティーチング・アシスタントの方4名のご指導のもと、植物の免疫応答に関するホルモンと遺伝子のはたらきについて学びました。

多田先生からは、どの植物ホルモンがどのライフサイクルにおいて働くかということや、その構造などについての基本的な知識と、植物が病気に感染した際や、昆虫の食害を受けた際に働く植物ホルモンや遺伝子について、ご講義いただきました。

1日目はサリチル酸とジャスモン酸で処理したシロイヌナズナから、RNAの抽出を行いました。

2日目は、前日に抽出したRNAからcDNAを合成し、それをPCR法によって増幅したものを用いて、遺伝子の発現量を確認しました。その結果から、植物ホルモン応答について考察をし、各班、発表を行いました。

普段、高校では使用できない機材や実験器具、薬品を使用させていただき、探究の一連の流れを経験することができました。生徒は今後の進路を考えるきっかけにもなり、充実した2日間となりました。

MCスプラウト 「関東研修」

8月4日(火)から8月6日(木)の日程で2泊3日の関東研修を実施し、1・2年生合計22名の生徒が参加しました。

1日目は、東京大学大学院理学研究科の塩見美喜子先生の研究室を訪問しました。塩見先生からは「小さなRNAによる生体の仕組みの制御」と題して、ご講義いただきました。遺伝子の量は体のつくりが複雑な人間と体のつくりが単純な実験動物であまり変わらないが、複雑な生物には選択的mRNAスプライシングや非コードRNAの働きによって複雑さを実現していることなどを学びました。その後、塩見先生の研究室に所属している学生の方々から受験や大学生活についてお話しいただき、大学構内を案内していただきました。

また、明和高校の卒業生である現役東大生との座談会を行いました。高校の先輩という身近な存在であるおかげで、受験のことや理系・文系の選択や学部の選択について、ざっくばらんにお話を聞くことができました。

2日目は、高エネルギー加速器研究機構【KEK】と筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構【IIIS】で研修を行いました。

KEKではまず、KEKコミュニケーションプラザを見学し、加速器が動く仕組みや素粒子について学びました。その後、BelleⅡ測定器とフォトンファクトリーを見学させていただきました。実験が休止中とのことで実験施設内まで入らせていただき、間近で説明をしていただきました。最後に、小林誠先生(明和高校卒業・ノーベル物理学賞受賞者)から「素粒子物理学の誕生」と題したご講義をいただきました。素粒子物理学の誕生から始まり、KEKで行われている実験の説明をしていただきました。また、小林・益川理論にも触れていただきました。

IIISではまずIIISの望月貴年先生よりIIISの概要について説明していただきました。続いて柳沢正史先生より「睡眠の謎に挑む~健やかな睡眠から始まる最高の学校生活~」と題して。ご講義いただきました。様々な生物に関する睡眠についての説明があり、睡眠不足が引き起こす問題の説明、また「オレキシン」にまつわる説明をしていただきました。その後、IIISの研究室・研究施設の見学をさせていただきました。

3日目は、気象庁地磁気観測所へ行きました。初めに地磁気観測歴19年というベテランの長町信吾氏から地磁気の諸要素や地磁気観測の方法とそこから分かることなどについてご講義いただきました。その後、実際に地磁気観測を体験させてもらい、その結果から芝生の中に埋められた強力磁石の場所を探るという実習を行いました。初めて学ぶ内容で高精度な観測器具も用いての実習ということもあり、印象に強く残る実習となりました。その後、各施設の見学をさせていただきました。地磁気の特性上、電子部品が使えないということで、地磁気測定の難しさが分かりました。

今回の関東研修で、生徒たちは多くのことを学び、充実した3日間となりました。そして高校卒業後の進路や研究したい分野、将来の職業について考える良い機会となりました。

MCスプラウト 数学 夏の学校  「『ユークリッドの互除法』でアルゴリズムを体験しよう」

 

令和8年7月31日(金)、筑波大学数理物質系/人工知能科学センター准教授の照井章先生をお招きし、「『ユークリッドの互除法』でアルゴリズムを体験しよう」というテーマで講座を実施しました。参加者は中学生・高校生含めて57名でした。 

「倍数」や「約数」の定義から始まり、中学生でも理解しやすいように工夫された講義でした。その中で、割り切るとは何か、最大公約数とは何かなど、数学的な定義を一つ一つ確認しながら、「拡張されたユークリッドの互除法」に向けて準備を行いました。生徒とコミュニケーションをとりながら、全員が理解できるように時間をかけて説明をしていただきました。最終的には、拡張されたユークリッドの互除法を、アルゴリズムに沿って計算し、最大公約数を全員で求めることができました。

大学数学の分野の内容であるが、中学生や高校生でも取り組みやすく、大変興味深い内容でした。講義後の質疑応答の時間では、生徒から複数の質問がなされ、議論が活発に交わされました。解散後も、照井先生へ質問する生徒の姿も見られました。 

MCスプラウト 数学  夏の学校「数学と身近な現象 コロナ禍から渋滞まで」

令和8年7月30日(木)、名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授の大平徹先生をお招きし、「数学と身近な現象 コロナ禍から渋滞まで」というテーマで講座を実施しました。参加者は中学生・高校生を含めて63名でした。 

数学が世の中でどのように使われているか、4つの例で教えていただきました。 

1つ目はコロナの感染予測について。SIRモデルを使って感染者数のピークを低くする方法を提言したり、ビッグデータを用いて人々の活動と感染者数には2週間程度のずれが生じることを発見されたりしました。現象を言語化≒数学に変えて考えることの大切さを教わりました。 

2つ目は集団行動について。まず、渋滞が起こる仕組みを説明していただきました。次に、ひばりの群れの様子の動画を見て、ひばりは何を考えて全体の模様を作ることができるのかを数理モデル化して考えられるという「群れの数学」を学びました。その応用として自動運転のメカニズムの中に、ぶつからないための3つのルールがあることを知りました。 

3つ目は暗号について。1960年代に提案された「公開鍵暗号」が1977年に「RSA暗号」として実現され、今も使われていることを教えていただきました。人類の知る最大素数はメルセンヌ素数とよばれ、より大きな素数を見つけることが暗号にも大切で今も研究がされていることを知りました。 

4つ目は追跡と逃避について。単純なルールを複数重ねることで、自然界で行われる動きと同じような動きをすることを見せていただきました。 

どの話も本来は難しい内容ですが、動画やシミュレーションを見させていただきながら、身近な現象の中にある数学的な要素を感じることができました。 

MCスプラウト 数学  夏の学校「運は数学にまかせなさい?」

令和8年7月29日(水)、名古屋市立大学大学院データサイエンス研究科教授の各務和彦先生をお招きし、「運は数学にまかせなさい?」というテーマで講座を実施しました。参加者は中学生・高校生・教員を含めて55名でした。

「この中のだれか2人、同じ誕生日の人がいると思いますか?」という問いかけがあり、有名な誕生日のパラドックスについての紹介からはじまりました。実際に55人の参加者の中に同じ誕生日の人がすぐに見つかり、計算上もその確率がかなり高いことがわかりました。次に、2024年のイグ・ノーベル賞に輝いた「コイン投げの際に、投げる前の上面と同じ面が出る確率」に関する研究についての紹介があり、それに似た事例として「サイコロで1の目が出る確率は本当に1/6か?」という問題提起がありました。

後半は、サイコロキャラメルの空箱を使っての実験からスタートでした。グループに分かれて40分間サイコロを振り続け、どの目が出たかを記録に取りました。15グループ中14グループは1の目が出る回数が最も多く、適合度検定の結果も公平なサイコロではないことが判明しました。また、1グループだけ違う結果が出ましたが、実験である以上、失敗にも意味があるという説明でした。

公平でないことを数学的に検出できる道具が確率・統計であることがよくわる充実した講座でした。