8月4日(火)から8月6日(木)の日程で2泊3日の関東研修を実施し、1・2年生合計22名の生徒が参加しました。
1日目は、東京大学大学院理学研究科の塩見美喜子先生の研究室を訪問しました。塩見先生からは「小さなRNAによる生体の仕組みの制御」と題して、ご講義いただきました。遺伝子の量は体のつくりが複雑な人間と体のつくりが単純な実験動物であまり変わらないが、複雑な生物には選択的mRNAスプライシングや非コードRNAの働きによって複雑さを実現していることなどを学びました。その後、塩見先生の研究室に所属している学生の方々から受験や大学生活についてお話しいただき、大学構内を案内していただきました。
また、明和高校の卒業生である現役東大生との座談会を行いました。高校の先輩という身近な存在であるおかげで、受験のことや理系・文系の選択や学部の選択について、ざっくばらんにお話を聞くことができました。
2日目は、高エネルギー加速器研究機構【KEK】と筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構【IIIS】で研修を行いました。
KEKではまず、KEKコミュニケーションプラザを見学し、加速器が動く仕組みや素粒子について学びました。その後、BelleⅡ測定器とフォトンファクトリーを見学させていただきました。実験が休止中とのことで実験施設内まで入らせていただき、間近で説明をしていただきました。最後に、小林誠先生(明和高校卒業・ノーベル物理学賞受賞者)から「素粒子物理学の誕生」と題したご講義をいただきました。素粒子物理学の誕生から始まり、KEKで行われている実験の説明をしていただきました。また、小林・益川理論にも触れていただきました。
IIISではまずIIISの望月貴年先生よりIIISの概要について説明していただきました。続いて柳沢正史先生より「睡眠の謎に挑む~健やかな睡眠から始まる最高の学校生活~」と題して。ご講義いただきました。様々な生物に関する睡眠についての説明があり、睡眠不足が引き起こす問題の説明、また「オレキシン」にまつわる説明をしていただきました。その後、IIISの研究室・研究施設の見学をさせていただきました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
3日目は、気象庁地磁気観測所へ行きました。初めに地磁気観測歴19年というベテランの長町信吾氏から地磁気の諸要素や地磁気観測の方法とそこから分かることなどについてご講義いただきました。その後、実際に地磁気観測を体験させてもらい、その結果から芝生の中に埋められた強力磁石の場所を探るという実習を行いました。初めて学ぶ内容で高精度な観測器具も用いての実習ということもあり、印象に強く残る実習となりました。その後、各施設の見学をさせていただきました。地磁気の特性上、電子部品が使えないということで、地磁気測定の難しさが分かりました。
今回の関東研修で、生徒たちは多くのことを学び、充実した3日間となりました。そして高校卒業後の進路や研究したい分野、将来の職業について考える良い機会となりました。