10月17日(木)に、東京科学大学 総合研究院 スーパーコンピューティング研究センター 教授・センター長の青木尊之先生を講師に迎え、記念講演を開催しました。
「スーパーコンピューティングによる流体シミュレーション」という演題で講義をしていただきました。スーパーコンピューターを用いて空気の動きや水などの動きをシミュレーションするとで、様々なモノの動きのメカニズムを明らかにできることを、身近な現象を取り上げて、わかりやすく説明していただきました。
例えば、大谷翔平選手の投げる「スイーパー」という変化球は横に大きく曲がるのですが、青木先生の研究チームは、ボールの周囲にできる空気の渦の流れをシミュレーションし、大谷選手がボールの回転軸をどの方向にどのくらい傾けて投げているのかを解明されました。
また、豪雨や津波の際に生じる、大量のがれきや流木を含んだ流水の動きをシミュレーションし、流木の与える衝撃を計算などもされています。
流体シミュレーションによって、モノの動きのメカニズムを知ることはとても興味深く、また、私たちの生活の発展にも深く関わることが分かりました。
質疑応答も盛り上がり、「科学は面白いなぁ」とあらためて感じる機会となりました。