サイエンス・ダイアログ

日本学術振興会主催のサイエンス・ダイアログ、今年も本校で開催しました。大阪大学大学院工学研究科のPierre Vinchon先生が、プラズマの技術と可能性についてお話しくださいました。

サイエンスとリサーチの違い

まず一番大切なこととして、Pierre先生は質問されました。
「What is science? What is research?」

サイエンスは既存の知識を意味し、研究は未知の世界を探索することを意味します。たくさんの人が研究を行って新しい発見をすることで、未知の事柄が共通の知識となっていきます。

プラズマとは

プラズマには2種類あります。半導体などに使用されるコールドプラズマと、核融合などに使われるホットプラズマです。

プラズマは物質の第4の状態であり、太陽もプラズマの1形態です。宇宙に存在する物質の99%はプラズマなのだそうです。

講義では、実際にプラズマを作る実験が行われました。簡単に作成できるコア・プラズマを用いて、プラズマ発生装置で色を見る実験や、検知装置でエネルギーの強さを計測する実験が行われました。

蛍光灯、太陽光、アルゴン、ヘリウム、ネオンなど、発生源の異なる光の波形を測定し、色や波長の違いを観察しました。

最後の質疑応答では、プラズマのコントロールについて多くの質問が寄せられました。

今回の講義を通じて、参加者はプラズマ技術の基礎から応用までを学ぶことができました。また、未知の世界を探究することの重要さと可能性について深く理解することができました。