8月1日(月)に名古屋大学大学院 経済学研究科 准教授 田村彌先生による講座「関数とグラフで学ぶリスクの評価と管理」を実施しました。

身の回りの問題解決に数学が役に立つ実例として、大学で学ぶファイナンスの基礎について講義していただいた。具体的には、株や債権などの金融商品に投資を行う際に、どのようにポートフォリオを作成するかという問題である。ここで用いる数学は、ほとんどが高校までに学習する内容である。中学生や未学習の高校生も多いため、例を挙げ、中学生、高校生それぞれに問題を出すなど、実際に計算をしながらていねいに説明していただいた。

その数学的な内容は、期待値、標準偏差、2次関数のグラフ、内分点、点の軌跡、2乗の展開、2次曲線のグラフなどである。今、学習している数学が実社会の問題解決に役立つことを知ることは、数学学習のための大きな動機付けとなると思われる講義であった。