8月5日(金)、名古屋工業大学大学院教授の平澤美可三先生に「“連分数”と“紐の結び目”、“メビウスの帯”」というテーマの講座をお願いしました。
参加者は58名でした。

前半は、柔らかい幾何学の例として「一筆書き」や「オイラーの多面体定理」などの紹介から始まり、本題である、「結び目理論」、「メビウスの帯」、「連分数」へと進みました。中盤は、紐と紙を使った実習に入り、楽しく手を動かしながら、結び目理論とメビウスの帯の切断が関連していることを実感できました。後半は、実験して現れた現象を、理屈で説明する時間となりました。メビウスの帯の切断とは、境界の抽出を意味するので、閉じた紐の話につながるという道理に合点がいきました。

柔らかい幾何学にこそ図形の本質があることや、実際に目の前に現れる現象を理屈で説明する数学の世界を存分に堪能できる講座内容でした。
