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SSHアラカルト

◇平成30年度 SSH夏の事業

昨年度まで主に夏休みに実施していたSSHアラカルト講座とSSHサイエンスツアーを見直し、新たにSSH夏の事業とし、講座の内容の充実を図りました。SSH夏の事業のうち、本年度は第1学年全生徒(普通科)は、「数学 夏の学校」と「探究基礎講座」のうち、最低1講座の受講を必修とし、第2・3学年は希望者を対象に実施しました。また、「サイエンスツアー」と「さくらサイエンス交流会」は全学年の希望者を対象に実施しました。生徒は、日頃の授業では味わうことができない様々な科学の諸分野の活動に直接触れたり 、参加したりすることで探究心を高揚させることができました。

平成30年度SSH「夏の事業」講座一覧

「数学 夏の学校」(講座番号1~10)の実施報告は、こちら

「探究基礎講座」(講座番号11~16)の実施報告は、こちら

「さくらサイエンス交流会」(講座番号104)の実施報告は、こちら(PDFファイル)

番号 講座名 講座種別 講師(敬称略) 期日・場所
1 集団での追跡と逃避 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
教授 大平  徹
8月6日(月)
10:00~12:00
本校(視聴覚教室)
 追跡と逃避の問題は数学では18世紀からつづいている伝統のある問題です。また、昆虫,動物,鳥や人の群集の研究は最近様々な角度から研究が進んでいます。ここではこの2つの研究の流れを融合した集団追跡と逃避の問題について紹介を行います。
2 流体力学の世界 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
教授 木村 芳文
7月25日(水)
13:30~15:30
本校(視聴覚教室)
 流体力学は水や空気の運動を記述し、その予測をするための学問です。例えば台風の進路を予測したり、車の形状を決定したりするためには流体力学の知識や経験が必要です。この講座では流体力学の考え方を簡単な例を使ってお伝えしたいと思います。
3 ゲーム理論 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
経済学研究科
教授 花薗 誠
7月27日(水)
13:30~15:30
本校(視聴覚教室)
 ゲーム理論では、利害関係のある複数のプレーヤーがどのようにして各々の意思決定を行うかを研究します。勝敗の決まる対戦型ゲームの必勝法の分析にとどまらず、それぞれのプレーヤーの立場に立ってどのような意思決定が合理的かを考えます。経済学を始め、多くの社会科学における分析の基礎となっているゲーム理論を学び、合理的な意思決定の原理やその意味を探求しましょう。
4 素数と暗号の不思議 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
首都大学東京大学院
理学研究科
教授 内山 成憲
7月31日(火)
10:30~12:30
本校(視聴覚教室)
 暗号と聞いて皆さんは何を想像しますか?スパイ?それとも戦争でしょうか?実は、現在、私たちが安心・安全に通信を行う(例えば携帯電話での通話やインターネットショッピング等)ためには暗号が使われています。ここでは、そんな暗号に関する数学について、整数論と呼ばれる数学の分野、特に素数と暗号との関連について紹介したいと思います。
5 四元数入門 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
准教授 伊師 英之
8月7日(火)
10:00~12:00
本校(視聴覚教室)
 複素数を平面上の点と対応させることによって、回転や平行移動のような操作が複素数の計算によって簡潔に表されることはよく知られています。ハミルトンは、同様のことを3次元空間に対して行うことを目指し、長年の苦労の末に複素数を拡張した四元数を発見しました。歴史的には、四元数の計算技法はベクトルの内積や外積に置き換わっていくのですが、現在でもコンピュータ・グラフィックなどの分野で四元数は活用されています。この授業では、3次元空間の回転を効率よく扱うことを目標に、四元数の理論の一部を紹介します。
6 連分数とフォードの円 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
准教授 糸 健太郎
7月24日(火)
13:30~15:30
本校(視聴覚教室)
 連分数とはハシゴ状の形をした分数のことです。分数を連分数の形に表すことで、いままで見えてこなかった分数たちの間の幾何学的なつながりが見えてきます。このことを折り紙や円の作図などを交えながら楽しく学びましょう。自然界の至る所に現れる「黄金比」と連分数の関係も紹介します。
7 グラフ理論入門
Introduction to Graph Theory
SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
准教授 藤江 双葉
8月3日(金)
10:00~12:00
本校(視聴覚教室)
 たとえば、電車の路線図では、駅と駅の「つながり方」が主に重要な情報で、実際の駅間の距離や配置などは省略して描かれます。このように「つながり方」に着目して抽象化された「点と、点と点を結ぶ辺」を考えるのがグラフ理論です。普段の授業で学ぶ数学とは少し雰囲気の異なるグラフの世界を、一緒に覗いてみましょう。
Have you heard of an area of Mathematics called Graph Theory, a field that may be a little "different" from
Mathematics in classroom? Color pens and a few pieces of paper are all you need!
8 江戸時代の数学 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学(非常勤講師)
和算研究家 深川 英俊
8月2日(木)
10:00~12:00
本校(視聴覚教室)
 日本ではそれぞれの荘園の中に計算担当者が居て,かれらは計算には強かったが数学者ではなかった。江戸時代の初めに中国数学が導入されるや江戸時代という国全体が平和な文化国家になるにつれ「数学」も次第に発展して独自の数学世界「和算」を作り上げた。現代では忘れ去られたこの数学世界は外国からも注目されている。電卓を持参。
9 一般相対性理論と数学 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
名古屋大学大学院
多元数理科学研究科
教授 白水 徹也
7月26日(木)
10:30~12:30
愛知県立瑞陵高等学校
 重力/万有引力を幾何学で記述する一般相対性理論は宇宙の膨張、ブラックホール、そして最近話題の重力波の存在を予言し、また観測からその正しさが確かめられています。本講義では精巧に作られた一般相対性理論の数学的側面に焦点を当てたこれまでの発展、ならびに最前線の研究について紹介します。
10 ビリヤードは数学 SSH特別講座
「数学 夏の学校」
愛知県立瑞陵高等学校
教諭 渡辺 喜長
7月26日(木)
9:00~10:10
愛知県立瑞陵高等学校
 ゲームセンターなどにある「エアホッケー」って知っていますか?遊んだことのある人は多いと思います。勝つためにはどうすればよいのだろう?実はビリヤードなどもみんな同じ理屈です。運動神経など不要?“数学”と“光学”を利用して完全勝利!数学の問題から物理学へつながる世界を楽しんでみよう!
11 京大霊長類研究所・
日本モンキーセンター(JMC)
一日研究員体験
探究基礎講座 京大霊長類研究所
(日本モンキーセンター所長)
特別教授 松沢哲郎
7月20日(金)
10:00~16:00
京大霊長類研究所
およびJMC
 午前中は京大霊長類研究所の松沢哲郎先生の研究室や実験施設で、午後は研究所に併設される日本モンキーセンター(JMC)を訪問し、研究員の一日を体験します。昨年度は英語でのガイドでしたが、今年度は日本語でのガイドになります。研究についてどんなイメージを持っていますか?自分で研究の一部を体験することで、多くのことを感じて、考える機会にしていきましょう。NHKスペシャルでも取り上げられた『人類』、今ホットです!!
12 探究活動
「紙コップの不思議を探る」
探究基礎講座
愛知県立明和高等学校
教諭 小野 泉
教諭 入船 芳枝
7月24日(火)
13:00~16:00
本校(視聴覚教室)
 紙コップに関する身近で不思議な現象について,探究的に解明する講座です。その日集まったメンバーでチームをつくり,実験して謎解きに挑戦します。謎が解明できたら,謎解きの過程を含めて,チームごとに発表会です。さて,君は紙コップのなぞを解き明かせるか!?
13 本校OGのトヨタ自動車エンジニアによる理系キャリアと仕事のやりがい紹介 探究基礎講座
トヨタ自動車(株) MSボデー設計部人材開発部
遠山 恵子(本校OG)
太田 寛
7月30日(月)
13:30~15:00
本校(視聴覚教室)
 大学や仕事・会社はどうやって選んだの?エンジニアの仕事って?どんなやりがいがあるの?皆さんが将来を考えるときに浮かぶそんな質問に本校OGのトヨタのエンジニアが自分の経験をもとに答えます。また理系・文系それぞれの仕事内容や海外での仕事についても紹介しますので、少しでも興味がある方はぜひ聴きにきてください。
14 飛行体の物理学 探究基礎講座
愛知県立明和高等学校
教諭 井階 正治
8月8日(水)
13:00~15:00
本校(視聴覚室)
 流体力学の基礎としてベルヌーイの法則を講義、実験し、揚力について理解を深める。厚紙や発泡スチロールを素材に「よく飛ぶ飛行体(よく走る滑走体)」を製作する。飛行(滑走)距離のコンテストと工夫した点のプレゼンテーションを評価の対象とする。実験態度としては「実験条件のコントロール」を評価する。
15 生物の形態観察
『透明骨格標本をつくろう!』
探究基礎講座
愛知県立明和高等学校
教諭 鈴木 優美
教諭 入船 芳枝
8月23日(木)
9:30~11:00
本校(生物実験室)
 透明骨格標本とは、体を透明化して骨を染色し骨格を観察するための標本のことです。生物体全体を、ほぼそのままの状態で標本にするため、骨格の立体的な構造を詳しく観察することができます。生物体の構造や、透明化のメカニズムを学びながら標本を作製していきましょう。標本完成までには1ヶ月程度かかりますが、成功すれば大変美しい標本ができあがります。
※ 標本完成までに、1週間に2~3回 20分程度の作業(溶液の交換)を続ける必要があります。作業は昼休みを予定しています。講座の受講は標本完成まで継続して作業を行える生徒に限ります。
16 愛知教育大学
理科教育講座
探究基礎講座 愛知教育大学理科教育講座
教授 戸谷 義明
8月23日(木)
13:00~16:00
本校(化学講義室・実験室)
 生物・化学発光,炎色反応,色素の色変化,密閉爆発ロケットなど「化学マジック」の原理の説明と,実験を見せる際の準備と演示方法のテクニックを指導していただきます。(解説等約50分 準備・実演約100分)
104 さくらサイエンス交流会 国際交流
JST(科学技術振興機構) 7月18日(水)
・8:45~12:00
 ウィルあいち大会議室
・13:00~16:30
 名古屋市科学館プラネタリウム
 アジアの高校生約100名と,課題研究や見学会を通して交流会をすることにより,英語によるコミュニケーション能力の必要性を認識します。また,昼食をともにすることでお互いの文化について理解を深めます。さらに,名古屋市科学館プラネタリウムで国境を越えて「地球は一つなんだ」という共通理解を図ります。