MCスプラウト 不思議なシートを作ろう

2025年7月25日、偏光という現象についての実験講座を開催し、20名の生徒が参加しました。

光は波の性質を持っていますが、自然の光はさまざまな方向に振動しています。自然光を一部の結晶や光学フィルターに通すと、特定の方向にだけ振動する光を取り出すことができます。この一方向にだけ振動する光を偏光と呼びます。今回の実験講座では、身近な素材を使ってこの偏光という現象を観察しました。

はじめに、身の回りにあるものを、偏光を通して観察しました。電卓の液晶表示にも偏光フィルターが使われていることを実験を通して学びました。

次に、糖類が偏光の振動方向を変えることを観察しました。その性質を利用して、グラニュー糖(ショ糖)とフルーツシュガー(果糖)を区別する実験を行いました。

最後に、偏光を生み出す偏光フィルターを実際に自分たちで作成してみました。うまくできずに、何回もやり直して挑戦している人もいました。各家庭でも、ワイシャツの袋(ビニロン)とうがい薬(ヨウ素液)があればできる実験ですが、液晶ディスプレイに使われている偏光フィルターも、全く同じ物質と同じ原理で作られています。