数学 夏の学校「𝑦 = 𝑎𝑥 + 𝑏で理解する最新の生物学研究 動物園から,アニメ,ダイズ栽培まで」

統計学の基礎から実際の研究現場でどのように統計学が活用されているのか講義を頂いた。講義の前半では、「何の変化が知りたいのか」「その変化に与える要因は何か」という統計学の基本姿勢を学んだ後、生徒の身近なものである「テストの成績と勉強時間」を具体例として応答変数と説明変数の関係についての説明を受けた。そして、応答変数と説明変数の関係は「y=ax+b」という関数で表すことができ、さらに、説明変数に様々な要因を入れることで複雑な関係を理解することができることを学んだ。

後半では、可視化されにくい動物園の貢献度を、絶滅危惧種の飼育数、動物に対する検索件数、動物園をテーマとしたアニメの放映期間などを説明変数として統計解析した事例や、先生の専門分野である農学にどのように統計学が活用され、どのように統計解析されているのかを紹介していただいた。

最後に、研究に統計学を活用するには、「その分野に対する専門的な知識と広範な知識」、「明確な仮説」、「他者との協力体制」が重要であることを教えていただき、受講者は研究における統計学の重要性について認識することができた。