令和8年7月30日(木)、名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授の大平徹先生をお招きし、「数学と身近な現象 コロナ禍から渋滞まで」というテーマで講座を実施しました。参加者は中学生・高校生を含めて63名でした。


数学が世の中でどのように使われているか、4つの例で教えていただきました。
1つ目はコロナの感染予測について。SIRモデルを使って感染者数のピークを低くする方法を提言したり、ビッグデータを用いて人々の活動と感染者数には2週間程度のずれが生じることを発見されたりしました。現象を言語化≒数学に変えて考えることの大切さを教わりました。
2つ目は集団行動について。まず、渋滞が起こる仕組みを説明していただきました。次に、ひばりの群れの様子の動画を見て、ひばりは何を考えて全体の模様を作ることができるのかを数理モデル化して考えられるという「群れの数学」を学びました。その応用として自動運転のメカニズムの中に、ぶつからないための3つのルールがあることを知りました。
3つ目は暗号について。1960年代に提案された「公開鍵暗号」が1977年に「RSA暗号」として実現され、今も使われていることを教えていただきました。人類の知る最大素数はメルセンヌ素数とよばれ、より大きな素数を見つけることが暗号にも大切で今も研究がされていることを知りました。
4つ目は追跡と逃避について。単純なルールを複数重ねることで、自然界で行われる動きと同じような動きをすることを見せていただきました。
どの話も本来は難しい内容ですが、動画やシミュレーションを見させていただきながら、身近な現象の中にある数学的な要素を感じることができました。
