SSH課題研究
◇平成26年度 SSH課題研究
3年理系 SSH総合理科
- 1 目的
- 物理,生物,化学のうち選択した分野において、課題を設定して観察・実験などの探究活動を行う。この際、観察・実験方法を工夫することや、結果をまとめて仮説を検証するなどの過程を通して、科学的な思考力及び創造性を高めるとともに、自然現象を探究する能力と態度を身に付ける。
- 2 活動期間・時間
- 平成26年5月26日(月)~7月4日(金) のうち5時間
- 3 活動場所
- 各科目の実験室及び講義室
- 4 対象生徒
- 3年理系生徒 199名
- 5 活動内容
- 各科目から示された活動内容(下記参照)から1科目を選択する。
*物理選択者は物理,化学から、生物選択者は生物,化学から1科目選択
- (1)物理分野
- 活動形態:4名班を基本に行う。
- 時間配分:1時間目 グルーブ分けと説明および実験計画
2~4時間目 実験および発表準備
5時間目 発表会 - 結果報告:7月11日(金)に実験レポートを提出する。
- 〔実験内容〕
- 重力加速度の測定
- 今まで学習した物理の知識と本校にある実験器具を用いて、できる限り正確に重力加速度の測定を 行う。また、測定結果について分析しまとめる。可能であれば、複数の方法で測定してみることで、 より正確な値を測定できるのはどちらかを調べ、その理由についても考察する。
- (2)化学分野
- 活動形態:3~4名のグループに分けて、以下の実験を行う。
- 時間配分:1時間目 グルーブ分けと実験選択
- 探究活動:2~4時間目 実験
- 実験結果の発表:5時間目 結果発表
- 結果報告:指定された書式に従って報告書を作成して7月11日(金)提出。
- 〔実験内容〕
- 1 C2~C3有機化合物の構造推定
- フェーリング反応やヨードホルム反応により、有機化合物の構造を推定する。
- 2 COD測定
- 標定した過マンガン酸カリウム水溶液で汚染水を滴定してCOD値を求める。汚染水として河川水や池の水を採取して用い、その汚れの程度を比較する。
- 3 滴定曲線を描く
- sparkとpHセンサーを用いて、標定した水酸化ナトリウム水溶液で、食酢,アルカリ飲料,その他を滴定して、酸性の強さや緩衝作用の有無などを考察する。
- 4 ファラデー定数を求める
- 電気分解で発生する気体の量、析出する金属の質量からそれぞれファラデー定数を求め比較する。
- (3)生物分野
- 活動形態:4名班を基本に行う。
- 時間配分:1時間目 班分けと実験の選択・実験計画の作成
2~4時間目 実験・実習、結果整理
5時間目 結果発表 - 〔実験・実習内容〕
- 1 酵素について探究する
- キウイやパイナップルのタンパク質分解酵素、大根のジアスターゼ、だ液アミラーゼなどを使い性質を調べる。
- 2 光合成色素の分離を使っての植物の系統を探る
- 光合成色素の違いを検証し、植物を分類している事を調べる。
- 3 他感作用について調べる
- セイタカアワダチソウは外来生物として定着したが、その他感作用は有名でそれを実際に調べる。
- 4 アルコール発酵における基質の影響、および個体数の増加への影響を調べる
- 5 その他
2年 SSH数学B
- 1 目的と経緯
- 生徒は大学レベルの数学の分野や高校数学で学習した内容で疑問に思ったことなどの中から 課題テーマを設定し、グループでその問題解決に取り組んだ。 その問題解決を図る過程では他と協力して思考力や判断力、コミュニケーション力や プレゼンテーション力を向上させることを目的とした。
- 2 活動期間・時間
-
6月 SSH数学B「課題研究」の趣旨説明
各クラス8班×5人、「数学夏の学校」に参加、もしくは各自が独自に課題テーマを設定7月~9月 各班で研究 10月 研究発表(質疑応答を含め各班約12分) - 3 課題研究テーマ
-
組 班 テーマ 201 1 雨粒の速度 2 三角錐の体積 3 大学入試史上最短問題2本立て 4 四次元の図形 5 モンテカルロ法 6 3Dでの黄金比 7 勝負の世界でトップに立つ確率とは 8 比(黄金比、白銀比、青銅比) 202 1 文様の幾何学 2 グラフ理論 3 立体模型を作る 4 宝くじの期待値と返還率 5 あみだくじに関する確率 6 世界共通言語mathematics 7 新しい関数 8 p年n月m日は何曜日 203 1 軌跡の法則性 2 ゲーム理論 3 友愛数の拡張 4 集団の追跡と逃避 5 モンティ・ホール問題 6 メネラウス・チェバの定理の拡張 7 魔方陣 8 フィボナッチ数列 204 1 sin1°への挑戦(cosもね) 2 確率 3 確率 4 魔方陣について 5 カプレカ数 6 一筆書き 7 宝くじ 8 テンパズル 組 班 テーマ 205 1 ゲーム理論 2 ゴースト暗算とインド式暗算 3 身の回りの模様とその関数 4 数独について 5 ライフゲーム 6 カプレカ数の一般化 7 合同式と群・環・体 8 正多面体はたくさん無いのか 206 1 三目並べのゲーム理論 2 完全魔方陣3次元 3 x進数におけるmの倍数の見分け方 4 オイラーグラフなど 5 宝くじが当たる確率 6 ポーカー 7 カードゲーム 8 ゲーム参加人数確率変化 207 1 フィボナッチ数列 2 内積とは 3 トランプゲームの確率について 4 ユークリッドの互除法での割る回数 5 パスカルの三角形におけるフラクタル 6 モンティ・ホールの問題 7 集団による行動の習性 8 正多面体の証明と体積の微分 208 1 球、円の体積、表面積の公式 2 数を言ってくゲームの必勝法を探る 3 面積と体積を考える 4 10を作ろう 5 四面体における長さや面積と立体角の関係を探る 6 宝くじの期待値 7 フィボナッチ数列であなたも絶対勝者 8 トンボのかけ方の効率 - 発表の様子
-