8月23日(金)、1年生の生徒8名が株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)へ会社見学に行きました。
はじめに代表取締役社長の畠様から「再生医療のお話」と題した講義をしていただきました。
講義では、幹細胞は自己複製能力や多分化能があることなど、生物学に関わる内容や、皮膚や膝の軟骨をどのように培養し、どのような患者に役立てているのかという社会実装に関するお話しなどを聞きました。
その後、皮膚や軟骨、核膜などの再生医療に関わる製品の紹介や移植の手技の体験などを行いました。
最後に、社員の方々と座談会を行い、出身学部や、就職先にJ-TECを選択した理由、製品に関することなどの疑問や質問にお答えいただきました。
生徒にとって、学びの多い1日となりました。
【生徒の感想】
・再生医療の研究について触れたのは今回が初めてであり、細胞の培養という私たちが将来恩恵を受ける可能性が高い技術を知り体験できたのは良い経験となった。研究には、最先端の技術を進めていくものと、それを実用化させるものがあり、前者だけが研究ではないということを教わり、今まで曖昧だった「研究」というものへの認識が少し明瞭になった。
・今回の講座は再生医療についてとても興味があったので応募しました。私は将来の夢がとても漠然としていて、人を助けられる人になりたいと思いながらも、行きたい大学や学部、進路が全く決まりませんでした。特に医学部は血が苦手なので、無理だなと思っていたので、人を助けるということが難しいかなと思っていたのですが、今回の講座を聞いて医者でなくても人を助かる方法があるのだと気づきました。いろいろな道を探すことで、自分が納得できる進路を見つけたいと思います。
・講座では再生医療についてどのように製品を作ったり、どのように社会に貢献しているか、様々な説明や体験を受けて学んだ。再生医療の研究はまだ新しい方で発展途中であることも学んだ。再生医療については今までよく知らなかったが、再生医療は患者の健康な細胞を培養して患者に移植するが、培養に時間がかかったり保存期間が短く、温度管理も難しいなど課題も多くあると思った。この課題について細胞分裂・分化やiPS細胞に何か栄養素を加えたりすることで働きを活発にして培養期間を短縮したり、多くの医療機関で培養できる環境を整えて各医療機関に届ける手間をなくしたりできるようになれば再生医療がより普及すると思った。