今年度も足立教頭先生による実験講座を行いました。今年のテーマは「干渉色」でした。2つの光の波が重なったときに、互いに強め合ったり、弱め合ったりする光の干渉という現象について学びました。
白色光が干渉すると、ある波長の光は強め合い、ある波長の光は弱め合うので、私たちは色が見えると感じます。講座の前半では、金属の表面に透明な酸化膜をつけ、膜の表面で跳ね返される波と膜を通過してきた波が干渉し、透明な膜に色がついたように見えることを実験で確認しました。
その後、シュウ酸溶液に電流を流し、陽極側に取り付けたチタン板の上に酸化膜を作る方法を学びました。電圧を強めていくと膜の厚みが増します。膜を厚くしていくと強まる波長と弱まる波長が変わり、その結果、見える色が変化することを確認しました。
後半では、膜の厚さを変えることで見える色が変わるという性質を生かし、チタンプレートの上に模様を浮かび上がらせるという実験をしました。生徒たちは、透明なはずの膜が様々な色に見えることに感心しながら、光の干渉の原理を楽しく学びました。