令和5年7月26日(水)、名古屋大学大学院多元数理科学研究科准教授の糸健太郎先生に「連分数とフォードの円」というテーマの講座をお願いしました。参加者は53名でした。

連分数とは分数をはしご上に表したもので、まず表記の仕方についての紹介の後、各分数にはフォードの円という平面上の円を対応させることができるので、引き続き、連分数のその図形的な解釈について説明がなされた。A4用紙を折って正方形を作っていく作業から√2 の連分数表記に迫るといった簡単な実習も織り交ぜられ、それが楽しみながら数学の世界を堪能できるだけでなく、内容を深く理解することにもなり、黄金比φへの講義に進んだ。また、フィボナッチ数列と黄金比との関係について、ひまわりの種の並びを利用して説明した後、ファレイ数列の和とフォードの円へと発展し、画面上で√2 や黄金比φとの関係、さらには双曲幾何との関連へと講義は続いた。無限に続くシンプルな数字の並びと、黄金比や白銀比が図形的にも関連していることを新たに知ることができた。

