2月20日(木)・21日(金)に,名古屋市環境科学調査センター・環境科学室の森 健次 研究員にお越しいただき,「水の循環と利用」についてご講義いただきました。最初に水の三態について中学校で習った知識の確認を行い,その後,環境の中での水の循環や移動について学びました。また,地球上に存在する水の量について計算を行ったり,水の需要や水をめぐる問題など,環境における水の重要性について理解を深めました。


また、3月10日(月)・14日(金)には「水を科学する」と題した実験を実施していただきました。飲み水として販売されている4種類の水と水道水の計5種類について,全硬度や遊離残留塩素,pHなどを測定し,その違いから測定した水の種類を考察しました。水測定の技能を身に付けるとともに,飲み水についての知見を得ることができました。


[生徒の感想]
・今回の講演で水の使われ方や使うために必要なエネルギーが意外と大きいこと,我々の生活の中で循環してる水の量は想像よりもはるかに大きいということなどを改めて実感することができました。また,水の惑星と言われる地球が意外とそうでもなかったり,講演中の計算などでの指数計算の方法など,新しいことも学ぶことができ,とても興味深く面白い講演でとてもためになりました。
・硬度やph,残留物などの実験をするだけで5種類の水を区別できることに面白さを感じました。中学校ではphを調べる時にph試験紙しか使ったことがなかったのですが,測定器の使い方も学ぶことができて良かったです。
・とても興味深い講演でした。水についていままでよりもより深い理解ができてよかったです。いくつかの実験結果から複数ある試料を特定するような問題は,これまで入試問題などで多く解いてきましたが,実際に実験として同じようなことを行うのはあまりないことで新鮮に感じました。また,複数の実験から水を特定する手順を通して,それぞれの水の特徴を知ることができました。