MCスプラウト 数学 夏の学校「簡単な計算でなんでも変形:図形の見え方からデータの意味まで」

令和6年8月1日(木)、名古屋大学大学院経済学研究科、田村彌准教授に「簡単な計算でなんでも変形:図形の見え方からデータの意味まで」というテーマで講座をしていただき、中学生を含め、65名が参加しました。

 講義の導入では、アニメーション動画を用いて「掛けて足すだけ」の単純な計算のみで図形を拡大縮小させたり回転させたりすることができることなどを説明していただきました。

 前半では、2次元における点の変換(拡大・縮小、左右反転、回転)の説明をされ、点の変換を行列を用いて表現できること、さらには線形変換が「基底」の変換であるという基本的な考えを、具体例を交えて実際に計算を行いながら学びました。

 後半では、逆行列の考え方に触れ、逆行列が存在しないことをアニメーション動画を用いて説明されました。さらに行列の固有値、固有ベクトルと線形変換との関係性にも触れ、線形変換の考え方や概念を深めることができました。

 最後に、線形代数が確率や最適ポートフォリオ、データサイエンス、ネットワーク分析など幅広い分野で応用されていることを教えていただき、数学の奥深さに触れることができました。