MCスプラウト 数学 夏の学校「絵を描いて証明する幾何学の定理」

令和5年8月4日(金)、名古屋工業大学大学院情報数理分野教授の平澤美可三先生に「絵を描いて証明する幾何学の定理」というテーマの講座をお願いしました。参加者は59名でした。

はじめに、長さや角度を定義した幾何学の例として、中学校までに学習する定理とその証明について確認した。その発展として、ナポレオンの定理を紹介し、証明は後日に受講者が自分で考えることとなった。次に、長さや角度を用いない幾何学について紹介された。1つめとして結び目理論が紹介された。紐から結び目を作りながら、交点数によってどのように作ることができるか、交点数によって鏡像があるかないか、実習も織り交ぜられた。2つ目として、2色問題(閉曲線によって得られた地図を2色で塗分けること)及び交代図式が紹介された。これらの証明に数学的帰納法を用いることができることを知った。紐を結んだり、図を描いたりする先に、新たな問題設定や発見ができることを学んだ。