2022年12月16日(金)、MCスプラウト「English Lecture About Chimpanzees」として、京都大学のヒト行動進化研究センターのPavel Valeryevich VOINOV博士にチンパンジーの行動心理学についてのお話をいただきました。

ボイノフ先生は人間以外の霊長類の心理 – チンパンジー、オランウータン、ボノボなどの研究をされています。色々な実験結果を通じてわかってきたことを分かりやすく話してくださいました。
チンパンジーは私たちの祖先ではありませんが、共通の祖先(サヘラントロプス)がいます。チンパンジーの研究を通じて、私たちの祖先がどのように行動したかについての洞察を与えてくれます。
人間とチンパンジーの違いは?
道具を使う、より複雑な考えをする。(チンパンジーは棒などの簡単な道具を使うことができます)
人間は、一定のルールに基づいて、同じ目的を達成するために多くの調整を行います。(チーム スポーツなど)
ヒト以外の霊長類は野生で協調できるか?
狩猟や自分たちのなわばりの境界線を守るため、彼らは役割分担し、協調します。
また、仲間が協力的でない場合、協力を促すため励ましたりします。しかし仲間や友情といった意識はほとんどなく、血縁以外とのコミュニケーションは稀です。食べ物、性行為以外のモチベーションで動くとは考えられていません。

様々な実験例を通じて、どのような場面でどんな行動をとるのか色々な例を通して説明してくださいました。チンパンジーとヒトの比較研究の説明では生徒も参加しました。
最後には復習クイズがあり、内容をしっかり理解することができました。
