1. Home>
  2. 全日制トップ>
  3. 校長挨拶

校長挨拶

◇愛知県立明和高等学校長       小島寿文
校長

 本校は、天明3年(1783年)に徳川宗睦により開かれた尾張藩校「明倫堂」と、明治36年(1903年)に愛知の女子教育の先駆けとして開校した「愛知県立高等女学校」を前身とする、県内随一の歴史を誇る、普通科と音楽科の2学科をもった高校です。

 卒業生・同窓生には、ノーベル物理学賞を受賞された小林誠博士やトヨタ自動車創業者で日本の自動車産業を興された豊田喜一郎氏、ロン・ティボー国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝された田村響氏など、学問や産業、芸術の分野で世界的に活躍し、世界の発展に貢献されている方が多くいます。

 明倫堂の初代校長を務めた細井平洲は、驕ることなく謙虚に自らの生活を律することを説きました。これが本校の校是「自主自立」の源流です。自ら考え主体的に行動できる人となるためには、豊かな知性と人間性を養うとともに、社会の一員として自らが果たすべき役割の自覚と責任感、そして行動力を身に付けることが求められます。本校の生徒は、日々の学習や部活動、学校行事に全力で打ち込むなかで、これらの力を鍛え、磨き、その主体的な活動を通して、次代を担うリーダーとしての資質能力を育んでいます。

 文部科学省の研究指定を受けているSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)では、将来、グローバル社会のリーダーとなる科学技術人材を育成することを目的として、大学や研究所とも連携した独自の教育課程を設けて「探究心」と「創造力」の育成に学校全体で取り組んでいます。また、県立高校唯一の音楽科では、60余名に及ぶ一流の指導陣が生徒個々の力を引き出し、毎年輝かしい実績を積み重ねています。

 明和高校の校歌は、「世界の空と呼び交わす」「明日の歴史をつくる」と謳っています。本校の生徒諸君には、深い学びをとおして視野を広げ、総合的な知性を身につけながら、自らが世界の未来を切り拓くことに貢献するという高い志をもち、自分自身の可能性に果敢に挑んでもらいたいと願っています。